ハンマースホイ


後姿が気になってヴィルヘルム・ハンマースホイを見に行ってきた。


ある種の感覚に美意識を感じて、それを追求し続けた結果としての一つのスタイルは完璧のようでいて、どこか人を寄せ付けない。見ているうちにぐっとこっちが緊張して疲れてしまうようなところのある作家だった。


若いうちは誰しもストイックで求道的な道に憧れるけど、それを貫徹してしまう強さにはある種の辛さを感じてしまう。ま、自分が弱いからだけどね。弱いの万歳。肯定してふと違う方向を見た時、そこに広がっている世界を知りたい。変わらないことより変わることに普遍性と生の自然な姿があるように思う。