ギャオ

 USENがやっている「ギャオ」(http://www.gyao.jp/)という映像配信サービスがある。最初にメールアドレスを登録するだけで、映画やライブ、ドキュメンタリーなどかなりのコンテンツが無料で見れる。


 USENがそういうサービスを始めたのはレポートか何かで読んだことがあって知っていたが、昨日の日経のプラス1にもちょっとした特集記事が載っていて、早速帰って試してみるとこれがけっこう楽しい。


 僕の家のヤフーADSLで大体実速7Mというところ。今放映中の「レインメーカー」をちょうど東京に来ていた母と2時間弱全部見たが、特に問題なく見れた。メディアプレヤーで画像が必ずしもきれいとは言い難いが、じゃあ悪いかというとそんなことはない。
 映画に関して言えば、洋画が月に4本程度更新されている他、ウィークリーで2本、さらに特集が今は8本くらいある。邦画も10本程度あって、数えて見ると全部で30本弱放映されていて、これは結構すごいと思う。


 最近めっきりつまらなくなってしまった日曜洋画劇場や金曜洋画劇場(子供のころは週に数回の楽しみだった)に比べれば、時間も選ばないし、チョイスもなかなかだと思う。何より無料だし、わざわざビデオを借りに行く手間もかからないのが良い。
 音楽だと今はマービン・ゲイレイ・チャールズのライブ(それぞれ50分程度)などが見れる。


 ブロードバンドといっても、まだまだ7M程度じゃビデオ・オン・デマンドなんて考えもしなかったが、CMを挟み込むことで無料放送を早くもやってのけてるところは大したものだ。


 僕らは数十年間、テレビという独占的なメディアに高い報酬を払ってきたし、毎日、粉塵かアスベストのように画面から垂れ流される価値観を吸ってきた。そういうシステムが瓦解する予感を感じさせてくれるこういう試みには喝采を叫びたい気分だ。