深夜のスーパーにて


 近所のスーパーでスパゲティと牛乳とシーチキンを買って、雑誌コーナーでサンデーと廉価版のタッチがあったので立ち読みした。


 サンデーはとりあえず、あだち充の新作(『クロスゲーム』)と『からくりサーカス』だけ読んでおく。
 あだち充は最近随分良くなったというか、本来の面白さを取り戻した感じがするのは僕だけだろうか?個人的には『H2』の頃は何だかちょっと駄目になってきたなぁと思っていた。
 けど、一つ前のボクシングを扱った『KATSU!』は良かった。彼らしい書き方が予定調和にならず新鮮味を取り戻していたし、あっさり終わってしまった分、次への準備運動のようにも思える。まだ始まったばかりだけど、今連載してる『クロスゲーム』はかなり期待できる感じだ。


 あだち充という人についてあまり考えたことはないけど、メジャーな本流にいる割には結構独特な作家のような気もする。ストーリーというよりは語り口で読ませる漫画家だし、その独特のテンポにはある種の退屈感がある。
 まぁとにかく、新作がそろそろ本編に入ってきたのでこれからの展開が楽しみだ。


 『タッチ』は須見工との決勝戦の話だった。読んでいるとやっぱり泣けてきた。文庫版でまた全部集めようかな。