肉屋とパン屋、ジャガイモの皮剥き器に関する考察

 高円寺で一番安い肉屋は庚申通りにあるjumpという肉屋で、牛肉が100gで80円くらいからある。だから、肉に関しては開いている限りここで買うことで異論はない。


 今日は7時過ぎに行ったので切り落としがもうなくなっていて、僕としては晩飯はビーフシチューを作って簡単に済ませたかったので、すね肉100gを100円くらいで買う。


 ついでにフランスパンを買おうと思って純情商店街のデンマークへ寄ろうとしたが、ガラス戸から中を見るともうフランスパン(正確にはフランスパンではなくバタールというパン)はなかった。


 高円寺(北口)でパン屋というと、デンマークか駅前のサンジェルマン、あと、中通りと庚申通りの先にも小さなパン屋が1軒ずつあるが、僕はいつもデンマークで買う。仕方がないのでサンジェルマンに行ってみたが、ここもフランスパンはもうなかったので、パリッと焼けた茶色い皮が旨そうな食パンを買って帰った。


 野菜は残ると駄目にする事が多いので、スーパーで必要最低限なだけ買う。ジャガイモの皮を剥く時にいつも思うのがジャガイモの皮剥き器のことだ。あの表面を滑らせるだけで皮が剥けるやつ、あれを僕はまだ人生で一度も使った事がない。


 だから、僕はいつも包丁でジャガイモの皮を剥く時、「あの皮剥き器は世の家庭に一つは必ずあるものなのだろうか?」「今時(?)の女の子は包丁でジャガイモの皮を剥いたりしないのだろうか?」「もし、僕が将来、人生で小学校以来のキャンプに行くことがあるとして(おそらく、僕が海外に行くのと同じくらいその可能性はないと思うけど)、そこでカレーなりシチューなりを作るとしたら、あの文明の利器にお目にかかることができるのだろうか?」…などなど、様々なジャガイモの皮剥き器に関する考察(妄想?)に囚われる。


 そんな事を考えながらジャガイモを剥き、たまねぎとにんじんを切り、すね肉を手ごろな大きさに切る。たまねぎ、肉、にんじんとジャガイモという順に油で炒め、鍋で煮、あくを取って、ルーを入れる。出来たシチューを器についで、パンを2枚ほど切ってシチューにつけながら食べる。


 パンはデンマークの方が旨いようだ。木、金、土と酒が続いたので今日はやめにしておいた。ふと気になったのでテレビのチャンネルをまわしてみると、プレーオフはロッテが買っていた。勢いがあって手強い相手のように見える。


 野球はいつもちゃんと見ようと思って失敗する。今年はプレーオフくらいちゃんと見れるだろうか?